【イベントレポート】香りと食が出会う一日。宇陀でひらかれた「スパイスとジン、宇陀す。vol.2」
2026年3月20日(金)、春の気配が少しずつ感じられるなか、クラフトジンとスパイス料理を楽しむイベント「スパイスとジン、宇陀す。vol.2 ―スパイスの逆襲―」が開催されました。 (関連記事:2026.03.04宇陀に関わる人たちが交差する食体験イベント「スパイスとジン、宇陀す。」vol.2) 会場となったのは、地域に根ざした人気店ごはんcafe sou『ごはんcafe sou』。当日は約60名が来場し、夕方以降は満席に近い賑わいに。提供されたドリンクは150杯以上にのぼり、宇陀の地に新しい“食の楽しみ方”が広がる一日となりました。 「会話を味わう」時間が生まれる場 今回のイベントで印象的だったのは、来場者の約7割が女性だったことです。クラフトジンというと専門的なイメージを持たれがちですが、この日は料理や空間とともに楽しむスタイルが広がり、より自由でやわらかな時間が会場に生まれていました。 カウンター越しにスタッフと会話を交わしながら、自分に合った一杯を選ぶ——。そんな体験を通して、ジンへの理解や興味が自然と深まり、「ただ飲む」ではなく「味わう時間」として記憶に残っていきます。 宇陀の魅力が重なった、特別な一皿 イベントの中でも特に注目を集めたのが、宇陀の名店同士によるコラボレーションメニューです。老舗精肉店 うし源 と、歴史ある酒蔵 久保本家酒造 の酒粕を掛け合わせた 「赤ワインとスパイスの煮込み」。宇陀ならではの食材と技術が融合したこの一皿は、提供開始から注文が相次ぎ、18時30分前には完売となりました。地域の魅力を“食”として体感できる、象徴的なメニューとなっていました。 食を主役にした、新しいペアリング体験 今回のイベントでは、料理を主役に据えたペアリングが印象的でした。スパイス料理に合わせて提供されるクラフトジンは、一皿ごとに異なる香りや味わいを引き出し、食体験に立体感を与えていきます。まだ一般的とは言えない楽しみ方ですが、この日、宇陀ではその可能性が確かな形として現れていました。 関西から宇陀へ、つながりはじめる流れ 当日は大阪や和歌山など、県外からの来場者も多く訪れました。関西各地で展開されている「関西ジンラリー」を起点とした動きが、宇陀へとつながりはじめています。都市部で生まれた回遊型の楽しみ方や、ジンを介した人のつながりが、地域へと少しずつ広がっていく。このイベントは、その流れを実感させる場でもありました。 次は「感じる」体験へ 今後は、2026年6月18日から28日にかけて、かつて「室生アートハウス」があった場所にて、「宇陀ジンギャラリー」の開催も予定されています。イベントの風景やジンの世界観を写真として再構成し、“飲む”から“感じる”へと体験を広げていく試みです。食や人のつながりを起点に、宇陀ならではの魅力がどのように発信されていくのか。 その動きに、今後も注目が集まります。 ▼イベント撮影・写真提供reef_mi_life(Instagram)

