宇陀の山あいで出会う、本場フランスのガレット「Meli-Melo」

静かな山道を車でどんどん進んでいくと、一見お店とは思えない古民家が現れます。昔からのお家を改装したガレット店メリメロは本格的なフランスのガレットを提供するお店。日常から離れた特別な時間を過ごすのにぴったりのお店です。

お店を営むのは、フランス人のシルヴァンさんと奥さん。2人はWWOOFステイしていたオーストラリアで出会い、2人とも都会の出身だったことから、自然に囲まれた生活がしたいと結婚後は宇陀市へ移住。2011年から宇陀市での暮らしを始め、2019年にお店をオープンしました。

もとは別のお店で、お子さんが小さい頃、お散歩の時にお店の方とは時々お話しをする仲だったそう。その方がお店をたたむ時に借り受けることになり、かなりボロボロだった建物を改装するところからスタート。近所の人たちが改装の補助金についてアドバイスをくれたりと、いろいろな縁に支えられながらオープンまでたどり着きました。

「日本で暮らし始めた時、彼はフランスで仕事をやめて日本に来たので、すぐには仕事が見つかりませんでした。私は仕事をしていたので生活は大丈夫でしたが、彼はもともと料理が好きだったので、ワンデイシェフやパン屋さんでアルバイトをして、空いた時間で2人でイベント出展をしたりしていたんですね。それでイベントでも声をかけてもらうことが増えて、仕事もイベントもどちらも中途半端になるのがいやだったので、思い切って仕事をやめたんです。家に石窯を作ってパンを焼こう、と話してたところ、ここのお店が空いたので、お店をやることにしました」(奥さん)。

有機小麦、オーガニック野菜、平飼い卵など体に優しい素材、作り手のはっきりしている素材で料理を作ることにこだわり、県内外にファンのいるメリメロさんですが、「最初からお店がしたかったわけではないんです」と奥さんは言います。

「宇陀市には田舎に憧れて来たのですけど、けっきょく働きに都会に出ていたんです。せっかく田舎に住んでいるのに、日中の一番良い時間をここで過ごせていなかったんですよね。ここにいる時間を増やそう、ここでできることをしよう、と考えて、場所と時間の価値を見極めて今の形になりました」。

ご夫婦が惚れ込んだ宇陀の土地。お店に来てくれる人は、料理だけでなく、日常と離れられるここの場所もプラスとなってファンなのだろうと感じます。

「私たちは都会を離れましたけど、本当はどこにいても自然とつながって生きていける人が最強なんだと思います。自然に囲まれていないとダメ、ではなくて、離れていても大丈夫な人。でも私は影響を受けやすいから、街に行ったら街の暮らしをしたいと思っちゃう。何かのせいにせず、どんな場所にいてもぶれない人、どこにいても芯があってぶれない人が最強ですよね」と笑顔で話す奥さん。

美味しい料理と喧騒から離れた場所、エネルギー溢れるご夫妻との出会いに癒やされに、訪れてみませんか。

▼Instagram お山の中のガレット屋 Meli-Melo
https://www.instagram.com/melimelomurou/