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宇陀の山あいで出会う、本場フランスのガレット「Meli-Melo」

宇陀の山あいで出会う、本場フランスのガレット「Meli-Melo」

26.06.30

静かな山道を車でどんどん進んでいくと、一見お店とは思えない古民家が現れます。昔からのお家を改装したガレット店メリメロは本格的なフランスのガレットを提供するお店。日常から離れた特別な時間を過ごすのにぴったりのお店です。 お店を営むのは、フランス人のシルヴァンさんと奥さん。2人はWWOOFステイしていたオーストラリアで出会い、2人とも都会の出身だったことから、自然に囲まれた生活がしたいと結婚後は宇陀市へ移住。2011年から宇陀市での暮らしを始め、2019年にお店をオープンしました。 もとは別のお店で、お子さんが小さい頃、お散歩の時にお店の方とは時々お話しをする仲だったそう。その方がお店をたたむ時に借り受けることになり、かなりボロボロだった建物を改装するところからスタート。近所の人たちが改装の補助金についてアドバイスをくれたりと、いろいろな縁に支えられながらオープンまでたどり着きました。 「日本で暮らし始めた時、彼はフランスで仕事をやめて日本に来たので、すぐには仕事が見つかりませんでした。私は仕事をしていたので生活は大丈夫でしたが、彼はもともと料理が好きだったので、ワンデイシェフやパン屋さんでアルバイトをして、空いた時間で2人でイベント出展をしたりしていたんですね。それでイベントでも声をかけてもらうことが増えて、仕事もイベントもどちらも中途半端になるのがいやだったので、思い切って仕事をやめたんです。家に石窯を作ってパンを焼こう、と話してたところ、ここのお店が空いたので、お店をやることにしました」(奥さん)。 有機小麦、オーガニック野菜、平飼い卵など体に優しい素材、作り手のはっきりしている素材で料理を作ることにこだわり、県内外にファンのいるメリメロさんですが、「最初からお店がしたかったわけではないんです」と奥さんは言います。 「宇陀市には田舎に憧れて来たのですけど、けっきょく働きに都会に出ていたんです。せっかく田舎に住んでいるのに、日中の一番良い時間をここで過ごせていなかったんですよね。ここにいる時間を増やそう、ここでできることをしよう、と考えて、場所と時間の価値を見極めて今の形になりました」。 ご夫婦が惚れ込んだ宇陀の土地。お店に来てくれる人は、料理だけでなく、日常と離れられるここの場所もプラスとなってファンなのだろうと感じます。 「私たちは都会を離れましたけど、本当はどこにいても自然とつながって生きていける人が最強なんだと思います。自然に囲まれていないとダメ、ではなくて、離れていても大丈夫な人。でも私は影響を受けやすいから、街に行ったら街の暮らしをしたいと思っちゃう。何かのせいにせず、どんな場所にいてもぶれない人、どこにいても芯があってぶれない人が最強ですよね」と笑顔で話す奥さん。 美味しい料理と喧騒から離れた場所、エネルギー溢れるご夫妻との出会いに癒やされに、訪れてみませんか。 ▼Instagram お山の中のガレット屋 Meli-Melohttps://www.instagram.com/melimelomurou/

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豊かな山で育んだ素材を活かした食事 自然に癒やされる優しい宿『やたきや』

豊かな山で育んだ素材を活かした食事 自然に癒やされる優しい宿『やたきや』

26.05.25

風に揺れる白いのれん。やたきやの門からから吹いてくる風は、別世界からのように感じます。細い山道を進んだ先にあるやたきやは、物語の世界に出てくるお宿のような佇まいです。 「懐かしいみらい」をコンセプトに、新品古材を使って再生されたお宿は、新しいけど新しくないから心地いい、不思議な場所でした。300年以上前の民家を、古民家ホテル&レストランへと再生させたやたきやは、大きく3つのエリアに分かれます。 ◾️里山 やたきやの門をくぐると、まず驚くのが畑や向こうの山を見渡す見事な景色。この景色をつくるため、田中さんは山だったところを丸2年かけて村の人と友人とで協力して切り拓きました。山道を歩くと気持ちの良い木漏れ日を感じますが、以前は木漏れ日もないほど木が鬱蒼と茂っていたそうです。 地面にはチップが敷き詰められており、歩くと柔らかい感触が足裏から伝わってきます。伐採した杉や檜を有効利用しているのだとか。歩くだけで森林浴ができて、澄んだ空気が気持ちがいいです。 少し登っていくと、母屋の美しい姿を別の角度から見ることができます。さらに進むと東小屋があり、ここは150年前の木の小屋を東小屋にしました。時折マルシェをここで開催し、訪れた人がビールやコーヒーを飲んだり、カレーを食べたりと寛ぐ場所になっています。自然豊かな場所だけあり、ここでヘビの抜け殻やせみの抜け殻を見つけることもあるそうです。 夜には満点の星空が広がり、朝にはむこうの山からもやがたなびいて幻想的な景色になります。宇陀市で昔からいわれる「かぎろひ」です。朝晩、周りの山々と空とが織りなす様はぜひ眺めてほしい景色です。 「ここは電波も入らないので、デジタルデトックスにもなりますよ」と語るのは代表理事の田中太見夫さん。 ◾️無農薬農園 宇陀市の特産である大和当帰をはじめ、薬草や野菜を約40種、無農薬で育てています。ここで育てた野菜は、シェフが腕をふるい、創作イタリアンへと姿を変えます。薬草の地、宇陀だけあり、一般には雑草と思われがちなどくだみなども、効能のある植物として料理に取り入れています。やたきやでは、7割の食材を地元宇陀で調達し、残り3割ほどは他県の珍しい食材などを使用しているそう。定番食材はもちろん、意外な食材の料理との組み合わせ、レベルの高い料理に驚くお客様も多いそうです。 ◾️古民家ホテル 宿に入る前、豊かな里山を眺められる玄関口は思わず立ち止まってまず景色を眺めてしまいます。伝統的な大和棟(やまとむね)でできた母屋は、茅葺の切妻屋根が特徴。約300年前の建物を再生させました。「江戸後期に流行った形ですが、そのなかでも割と変わっているデザインだと思います」と田中さん。ここまで大きな大和棟は珍しいのだとか。茅葺き屋根のはきかえは、奈良県南大和の村の職人たちに依頼。なるべく土地のものを使い、土地の人間の手で行うのが田中さんの信条です。 宿に入ると、入ってすぐに受付があり、靴を脱いで上がると、食事をする畳敷きのフロアがあります。畳は本琉球畳といい、昔は安価でしたが今では材料も手に入りにくく編める畳屋さんも減っていて一番高級な畳です。また、ふつうの家は部屋が4つのところ、元商家の家なので部屋が6つありとても広く、昼は2組、夜は3組限定で、ゆったりと食事ができる空間となっています。 受付は元は馬小屋だった場所で、その後ろは台所だったそう。現在玄関になっている場所は、昔芋の貯蔵をする芋穴があり、天井はありませんでした。そして上にはハシゴで昇り降りをしていた芝や蚕などを置いていました。縁側には、今では珍しい防風の手延べガラス。「ここで肩肘張らずスイカを食べてのんびりするイメージです」と田中さん。 奥の宿泊スペース「真秀」へ移動すると、静謐な空気にほっと呼吸がゆるむよう。泊まれるのは1組で、樹齢200年の木や秋になると真っ赤に染まる紅葉の木があるプライベートガーデンを楽しめます。庭に並べられたのべ石は、宇陀が地元の友人の土建屋さん3件に頼んで、古いのだけをもらってきて並べたもの。どれも100年から200年前ののべ石だそうです。 お風呂は信楽焼の特注品。ここからは月と大和棟が見えるように場所を考えて作りました。「元は納屋だった場所ですが、ここにお風呂を作ったら最高だなと思ったんですよ」(田中さん)。1泊では味わい尽くせない贅沢な空間で、外出せずにずっとここで過ごしたい、そんな空間でした。 150年ほど前の蔵を改造した客室もあります。客室はそれぞれ「陽炎(かぎろひ)」「古楽」「万葉」の3部屋。万葉はペットと泊まることもできます。壁や梁などは当時のものをそのまま残し、蔵だった雰囲気を崩さないよう心がけて作りました。もみを入れた当時の土壁や分厚い扉などもそのままに、水まわりなどは改装され現代と過去が絶妙に合わさった空間です。古民家跡から譲ってもらった戸なども活用し、古き良き日本独特の蔵の雰囲気を感じる空間は、海外の人にも人気です。 どの部屋も、もと畳職人の田中さんならではのこだわった畳を敷いていて足裏の感触が柔らかく気持ちが良いのも特徴的です。 宿では大和当帰を入れた薬湯風呂に浸かることができ、オリジナルの入浴剤で、芯から体を温め癒やされるでしょう。やたきやの門をくぐれば、街よりも時間がゆっくり流れているようで、心がじっくり整っていく感覚があります。やたきやで体も心もリセットし、整え直してみませんか。 【お知らせ】2026年5月31日(日)に、「うだ薬湯の宿 やたきや」4周年記念マルシェを開催予定。焼き菓子やスープ、自家焙煎珈琲、オーガニック商品など、さまざまな出店者が集まります。詳細はInstagramをご確認ください。https://www.instagram.com/yatakiya/ やたきやHP:https://yatakiya.jp/   ▼関連リンク(うだ探訪ナビ)八滝エリアをはじめ、榛原エリアの魅力紹介は以下よりご覧ください。https://www.uda-kankou.jp/navigation/miru    

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